公開終了直前でしたが、なんとか劇場で観ることができました。
1人で見に行ったため、感想を誰かと共有したく思っていたところ、
こちらのレビューを拝見し、書き込ませていただきました。
この映画、典型的なハリウッド映画でありながらキチンとゴジラになっていたと思えました。
ハリウッド的日本の描き方は気になりましたが、監督の日本の特撮への愛が所々に感じられ、
だからこそゴジラを感じることができたのかもしれません。
初めの原発の制御室の壁中にあるたくさんのメーターなど、昔のウルトラマンなどの基地を思い出し、
おもわずニヤリとしてしまいました笑
一見すると、「俺たちアメリカ人、スーパーヒーロー」な映画でしたが、
私が興味を持ったのは、
人間の理解を超えた存在に直面したとき、
ひとはそれをどのように解釈するのか?
その感情は日本人と欧米人の間でどのように差が生まれるか?
といったことが描かれているように感じられたことでした。
ゴジラや怪獣たちを理解を超えた存在と置いたとして。
日本人にとって、理解を超えた存在とは自然。
そして欧米人にとっては、それは神なのでしょう。
その違いが描かれていると思った点ですが。
渡辺謙が作中、怪獣たちをどのように止めるのかを問われたときに、
「祈るだけだ」と答えました。
これは日本人の自然に対する感情と同じだと思います。
フィリピンで発生して日本にきてめちゃめちゃにしていく怪獣はまんま台風です。
これはもともとのゴジラのテーマだったかと思います。
そして、映画の最後、死んでしまったかに思えたゴジラは再び立ち上がり、立ち去ります。
これを人は救世主と呼びます。
キリスト教のあの人みたいですね。
この点に欧米人の考え方が表れているんではないでしょうか。
こうした価値観の違いがうまくラップしていて、おもしろいなぁと。
つい興奮して長文になってしまいました…。
失礼します。